基本情報技術者試験合格までの道筋と勉強時間
どうも。てちこまです。
iパスの記事から期間空いてしまいましたが基本情報技術者試験についてその概要と試験合格までのポイントを簡単にまとめようと思います。
そういえば今年の4月試験はコロナで取りやめになったらしいですね。
ある意味コロナ関連のニュースで一番身近に感じた出来事かもしれません。
試験概要
基本情報技術者試験は情報処理技術者向けの試験となっています。
ITパスポートでは例えばPC利用者にとって身近なHDDの話やインターネットを利用するにあたって気をつけるべきセキュリティなど利用者目線の問題中心でした。
一方、今回の基本情報技術者試験はその名の通り技術者のための試験になります。
そのため内容もどのようにデータベースを作るかとかプログラムの穴埋め、システムのセキュリティは正しく構築されているか?など、より技術的な知識を問われます。
その分実務経験がある方ですと勉強しなくても受かったよなんて話もあるぐらいです。
またいつでも申し込めば受験できるITパスポートと違い4月と9月に指定会場で受験する筆記試験となります。
それでは実際に試験に合格するために必要なことを順にみていきましょう。
1.試験内容を知ろう
基本情報技術者試験はの二部構成になっています。
午前
- 4択問題
- 80問
- 制限時間150分
午後
- 多岐選択問題
- 計11問の大問がありそのうち5問を回答する。
- ソフトウェア開発はC,Java,Python,アセンブラ言語,表計算ソフトの中から1問選択する。
- セキュリティとアルゴリズムのみ必須解答、他の3問(ソフトウェア開発含む)は任意で選択し計5問解く。
- 制限時間150分
試験構成図
つまり上の図だと◎が必須で2問、問2~問5の中で2問選択して解答、ソフトウェア開発の分野で1問選択して解答、よって計5問となります。
午前免除試験って?
午前に関してはIPAで定められた講義と事前テストを受けて合格することで免除することもできます。
私は専門学校だったのでそちらで午前免除試験を受験しました。
調べたところe-learningでもあるみたいなので自力で勉強するより講義を受けたい方、事前に午前だけでも通過しておきたい方などはそちらを調べてみてください。
時間とお金がもったいないのでこちらは無理して受けなくても大丈夫です。
午前試験のポイント
まずここで基礎知識を頭に入れましょう。
ITパスポート試験と同じでキタミ式読んどけば大丈夫です。
本屋で自分に合った参考書を買ってもいいかと思います。
また実際の試験では7割程度は過去問と同じものが出ますので基本情報技術者試験ドットコムさんでしっかり勉強しましょう。
過去問で8割~9割ぐらいをコンスタントにとれるようになればまず午前試験で落ちることはないです。
また、やってみるとわかるのですが当日の試験時間は途中退席できるほどゆとりがあるので午前試験の時間配分は気にせずで大丈夫です。
ITパスポート程度の知識がある方でトータル20~30時間程度です。
午後試験のポイント
勉強方法
この試験午後が重要です。時間がギリギリに設定されているので過去問で時間配分に慣れておく必要があります。
また問題は毎年変わりますが問題自体の作りや傾向、回答に必要な知識は過去問と大きく変わることはありません。
よって「過去問を一問ずつじっくり解いていく勉強法」をおすすめします。
この際答えの選択肢だけ覚えてしまわないよう内容を説明できる程度に理解することが必要です。
こちらも午前試験と同じく基本情報技術者試験ドットコムさんでやってもいいのですがページが縦に並んでいる分若干やりづらいと思うので過去問の問題集を一冊購入してもいいかもしれません。
お金をかけず本番と同じ環境で勉強したい人は問題がIPA公式ページで配布されていますのでこちらを印刷して解説だけネットのいずれかのページを参照する方法がいいと思います。
試験範囲について
上の試験内容で午後試験は選択式と述べたと思います。
試験は一部必須、一部選択ですがその年の試験内容が分からない以上ヤマ勘で分野を絞った勉強は出来ません。というよりお勧めしません。
なぜかというと出題年によってある分野は簡単で別の分野はかなり難しかったりということがよく発生するからです。
無難に全範囲勉強することをおすすめします。
しかし、ソフトウェア開発だけは例外です。
こちらは自分が得意な分野、言語を選択して勉強してください。
エンジニア職や情報工学未経験の方も自分の状態に合わせるのがいいです。
(例えば「プログラマを目指しているからJavaを勉強する」や「実務経験の長い表計算で受けよう」など)
午前試験の知識が入っていてそれ以外全範囲未経験とすると勉強時間は100時間程度はかかります。
アルゴリズム・ソフトウェア開発の部分を丁寧に勉強する場合さらに時間が伸びることを考慮しておいてください。
配点について
この試験、問題によって配点が違います。
アルゴリズムとソフトウェア開発部分がそれぞれ25点、全体の5割の配点であることと必須で1問目のセキュリティが20点だということをあらかじめ認識しておきましょう。
採点について
IPAは試験の合格率を毎年一定にするため問題の配点を意図的に調整しています。
自己採点で6割を超えていて落ちた報告が例年出ているので7割程度の完成度でテストに挑むのは極めて危険です。調整落ちする可能性が出てきます。
ただし、大問毎の配点は変わらないので大問が満点もしくはほぼ満点なら調整されることを心配しなくて大丈夫です。
この試験どれぐらい役立つの?
エンジニアを目指す方でしたら基本情報技術者試験は持っていて損はありません。
就職後取ってくださいと言ってくる会社もあります。
就職時の面接や履歴書でも「この業界で働きたいんだな、働く意思があるんだな」と面接官に思わせることができます。
(技術重視の会社でここをアピールしすぎると「資格ばっかりの人なんだな」とマイナス評価に繋がりかねないので注意してください)
知識としては取っ掛かりにくいエンジニア知識を良くも悪くも日本語で体系的に勉強できるのでエンジニア入門として役立ちます。
ただ、この試験に受かればエンジニアになれる、就職できるというものではないのでご注意ください。
まとめ
時間がなくてとにかく合格したい人は参考書で必要なワード、知識だけ学んで午後の過去問勉強をすぐ始めてしまいましょう。
その際は必須>配点が高い分野>それ以外の優先順位で勉強しましょう。
逆に確実に合格を目指す方は各年度の午後試験を2周以上行うことが重要です。
直前の模擬試験用として解くテストを1年分は残しておきましょう。