グリーン車で経路を間違えるとどうなる? Suica グリーン券が赤ランプになった実例
先に結論
検索でたどり着いた方向けに、要点だけ先にまとめておきます。
- 「高崎行き」には 2 系統ある:新宿に停まるのは 湘南新宿ライン経由 だけで、上野東京ライン経由 は品川 → 東京 → 上野ルートで新宿には行かない
- Suica グリーン券で経路を間違えると赤ランプになる:購入区間から外れた経路に入った時点で「区間外」あつかいになり、車内改札の対象になる
- Suica グリーン料金は 2024 年 3 月から 3 段階:50 km まで 750 円 / 51〜100 km 1000 円 / 101 km〜 1550 円。平日 / ホリデー区分は廃止で年間同額
- 料金区間と経路は別概念:同じ 1000 円区間に大磯 / 品川 / 東京 / 新宿が全部入っているが、経路が外れるとシステム的に区間外判定になりうる
- 赤ランプ後に乗務員へ申告すれば継続できるか は未確認:私はランプが赤になった時点で焦って降りてしまったので、ここは検証できていません
以下、実際に踏んだ流れと公式ルールの該当箇所を並べていきます。
大磯プリンスホテルからの帰り、つかれてグリーン車にした
大磯プリンスホテルに泊まった帰り道の話です。チェックアウトしてから大磯駅に出て、そこから新宿まで戻る予定だったんですが、移動でだいぶつかれていたので「もう座って帰りたい」となりまして、東海道線の普通列車グリーン車を使うことにしました。
先に白状しておくと、私は普段あまり JR に乗らないので、行き先表示と経路の関係をふんわりとしか把握していません。新宿方面の電車が複数系統走っていて、それぞれ違うルートを通る、という前提もちゃんと押さえないまま乗ってしまいました。これが今回の大元の原因です。
モバイル Suica で大磯〜新宿のグリーン券を買って、来た電車にそのまま乗り込みます。ここまではいつもの動きで、特に何も考えていませんでした。
問題はこのあとで、私が乗ったのは 上野東京ライン高崎行き でした。新宿には行きません。完全に自分の確認不足です。
JR の普通列車グリーン車の料金、いまこうなってます
本題に入る前に、料金まわりを軽くおさらいさせてください。意外と最近変わっています。
JR 東日本は 2024 年 3 月 16 日のダイヤ改正で普通列車グリーン車の料金体系を見直していて、現在は以下のとおりです。
| 距離 | Suica グリーン料金 |
|---|---|
| 〜 50 km | 750 円 |
| 51 km 〜 100 km | 1000 円 |
| 101 km 〜 | 1550 円 |
ポイントが 2 つあって、
- 旧体系にあった 「平日料金 / ホリデー料金」の区分が廃止 されて、年間を通じて同額になった
- 101 km 以上の料金帯が新設 された
紙のきっぷで買うと別料金(高め)なので、Suica か モバイル Suica で買うのが基本ですね。
私が乗った大磯〜新宿は営業キロで 約 71.6 km(湘南新宿ライン経由)なので、ど真ん中の 1000 円区間 に入ります。同じ 1000 円区間内には東京駅も入っていて、これが後の話につながってきます。
「高崎行き」が 2 系統あるのを知らなかった
ここで自分の知識不足がそのまま顔を出します。大磯駅から新宿方面に向かう場合、高崎行き という同じ行き先表示でも、実は経路が 2 系統あるんですね。これ、JR を普段使う方からすれば常識なのかもしれませんが、私はまったく分かっていませんでした。
- 湘南新宿ライン高崎行き:平塚あたりから内陸寄りに入って 新宿経由 で大宮まで上がるルート
- 上野東京ライン高崎行き:そのまま東海道線を北上して 品川 → 東京 → 上野 を経由するルート
つまり、湘南新宿ライン高崎行きなら新宿に停まりますが、上野東京ライン高崎行きは新宿に行きません。同じ「高崎行き」なのに、新宿に着くやつと着かないやつが混ざっているんですよね。
私はこの日、後者の上野東京ライン高崎行きに乗っていました。発車してしばらくしてから「あれ、この電車、新宿通らないやつだ」と気づくわけです。なんとなく方向は合っているだろうと思って乗り込んでしまった結果ですね。
品川で赤ランプ終了、東京駅まで乗ろうかとも思った
普通列車グリーン車は、座席上の読み取り部に Suica をタッチすると、購入区間内なら 緑ランプ が点灯して、車内改札が省略される仕組みです。これが赤になっていると、グリーン券を持っていない人 / 紙のきっぷの人 / 立席利用の人とみなされて、巡回のグリーンアテンダントさんが声をかけに来る、という挙動です。
私の場合、大磯〜新宿のグリーン券で乗っていたので、最初は緑ランプで快適に座っていました。ただ、上野東京ラインに乗ってしまっているので、このまま行っても新宿には着きません。品川駅に到着したタイミングで、ランプが赤に変わった んですよね。
ここで考えました。同じ 1000 円区間に 東京駅も入っている ので、料金的には品川で降りなくてもよくて、車内の混み具合次第では、品川で降りて山手線に乗り換えるよりも、東京駅まで行ってから乗り換えるほうが楽な気もします。
ただ、この時点ですでに赤ランプになってしまっていて、「区間外あつかいで先に進むのは気持ち悪いな」となり、結局そのまま品川で降りました。
ここの正確な仕様は 未確認 です。具体的にはこのあたりが気になっています。
- 同じ料金区間内(東京駅は新宿と同じ 1000 円区間)でも、経路が違うと自動で区間外判定になる のか
- 巡回のグリーンアテンダントさんに その場で申告すれば 、差額なしでそのまま継続できるのか
- それとも、改めて別区間のグリーン券を買い直す必要があるのか
ランプが赤になった瞬間に焦って降りてしまったので、ここは次に同じ状況になったらアテンダントさんに聞いてみたいところです。
公式の「赤ランプの定義」を読み直してみると
JR 東日本の案内を見ると、赤ランプが点灯するのは以下の状況です。
- 購入区間外 での利用
- 紙のきっぷ での利用
- 立席 での利用
私のケースは「紙きっぷ」でも「立席」でもなく、購入区間外 に分類されたんだろうと思います。新宿までのグリーン券で、新宿を経由しない経路に入った時点で、システム側は「この人、もう降りる駅に向かっていないな」と判定したんじゃないか、というのが私の解釈です。
あわせて公式が案内しているのが、列車を乗り継ぐときのワンタッチ です。
Suica グリーン券で 2 つの列車のグリーン車を乗り継ぐ場合、1 つ目の列車のグリーン車を降りる際にグリーン券情報読み取り部へタッチが必要
降車時にタッチすると、その座席が「空席」に戻って、次の列車で再度タッチすれば緑ランプで継続できる、という運用です。私のように「乗り換え予定じゃなかったけど、結果的にルートを外した」ケースに、この動作がどう適用されるのかは、運用上の整理がされていない気がします。
持ち帰った教訓
繰り返しになりますが、今回の件はシステムが意地悪なわけでもなんでもなく、単純に私が JR の路線をちゃんと把握しないまま乗ってしまったのが原因です。なので教訓もシンプルです。
- 同じ「高崎行き」でも 湘南新宿ライン経由 / 上野東京ライン経由の 2 系統 がある
- 大磯から新宿に出るなら、新宿に停まるのは 湘南新宿ライン経由 のほう
- ホームの発車案内で、行き先と一緒に 経由路線名 をちゃんと確認するのが正解
それと、グリーン券の「料金区間」と「経路」は別の概念だな、というのも実感としてあります。
- 大磯〜新宿の Suica グリーン券は 1000 円区間(51〜100 km) に属する
- 同じ 1000 円区間には 東京駅 / 品川駅も入っている
- 料金区分の話だけ見ると「どこで降りても同じ」と思いがちだけど、システム的には 経路 で区間外を判定している(っぽい)
「料金的には同じ区間なんだから、東京まで乗っちゃってもよさそう」と思考が動いてしまいがちなんですが、実態は赤ランプがちゃんと先に止めにくる、という挙動でした。
あと、モバイル Suica はアプリから直接グリーン券を買えてたしかに便利なんですが、購入のときに 乗車駅と降車駅をちゃんと確認するのが正解 です。特に、なんとなく方向合ってるだろうで乗った電車に限って、こういうハマり方をしますww
大磯プリンスホテル自体の感想はまた別記事で書こうと思います。今回はグリーン車のところだけ切り出しでまとめておきました。私と同じく普段あまり JR に乗らない人が、同じところでつまずかない一助になれば。