旅行

大磯プリンスホテルの THERMAL SPA S.WAVE に夜と昼の2回入ってきた

日差しを受けて濃い青になったインフィニティプールの水面と、その先に広がる相模湾
水面の先がそのまま海につながって見える、4F のインフィニティプール

先に結論

検索でたどり着いた方向けに、要点だけ先にまとめておきます。

  • 3F の温泉と 4F の水着エリアの二層構造。目玉のインフィニティプールとサウナ群は 4F にあります
  • 宿泊者でも 4F は別料金。スパ込みの宿泊プランなら追加なしで入れて、そうでないプランは公式 WEB 予約時 ¥1,600 / 1 泊
  • 高温のフィンランドサウナから岩盤浴や微温浴室まで温度帯が幅広いので、熱いのが苦手な人でも自分に合う部屋があります
  • 日中に入るなら晴れの日を狙う価値がある。同じ日の中でも曇りと晴れで景色の印象がかなり違いました
  • 夜は天気をほとんど気にしなくていい。暗いので空模様が視界に入ってきません
  • 上がる前に 3F の温泉で温め直すと、そのあとの行動が楽になります

以下、実際に入った流れと、公式サイトの情報を並べていきます。

泊まったのは 4 月下旬、1 泊

大磯プリンスホテルに 1 泊してきました。前に グリーン車で経路を間違えた話 を書きましたが、あれはこの宿泊の帰り道の出来事で、今回がその本編にあたります。

青空の下の大磯プリンスホテルの外観。車寄せとエントランス、手前に広い駐車場
ホテルの外観。この写真は 2 日目の午後、すっかり晴れてから撮ったものです

このホテルの目玉が THERMAL SPA S.WAVE という温浴施設です。3F が男女別の温泉、4F が水着で入る男女共用のスパフロアという構成になっていて、写真でよく見かける海に溶けるようなインフィニティプールは 4F にあります。

結果としてこのスパに、到着日の夜とチェックアウト後の昼の 2 回入ることになりました。理由は単純で、到着した日は天気が悪かったからです。

宿泊者でも 4F は別料金だった

先に料金の話をしておきます。予約の段階で確認しておきたいところです。

「宿泊すればスパも使える」と考えがちなんですが、3F の温泉と 4F のスパフロアは扱いが別でした。3F の温泉は宿泊者なら滞在中に何度でも入れます。一方で 4F のスパフロアは、スパ込みの宿泊プランで予約していれば宿泊料金に含まれますが、そうでないプランだと追加料金が必要になります。

2026 年 8 月時点で公式サイトに載っている金額はこうなっています。

区分料金
スパ付き宿泊プラン宿泊料金に含まれる
スパなしプランの追加(公式 WEB 予約時)¥1,600 / 1 泊
スパなしプランの追加(当日申込)¥2,000 / 1 泊
チェックイン前・チェックアウト後の利用各 +¥1,000

私はスパ込みのプランで予約していたので、初日は追加なしで入れました。ただし翌日はチェックアウト後の利用になるので、そこは別料金です。ここで大事なのは、宿泊者が翌日に入り直す場合でも日帰り料金をまるごと払う必要はない、という点ですね。日帰りプランは平日限定・完全予約制で、温泉とスパのセットが一般 ¥5,000(最終受付 2:00P.M.)なので、金額の差は小さくありません。

営業時間は 6:00A.M. 〜 12:00MID.(最終受付 11:30P.M.)で、朝から夜中まで開いています。1 泊のあいだに何度も入れる時間帯設定です。

到着日の夜、天気は悪かったけれど

到着した日は空模様がよくありませんでした。景色が売りの施設なので、これは残念だな、と思いながら 4F に上がったんですが、実際に入ってみると夜はほとんど気にならなかったというのが率直なところです。

夜のインフィニティプール。ライトアップされた水面の先に海岸線の街灯りが並ぶ
夜のインフィニティプール。水面の先の暗がりが海で、遠くの光の帯が海岸線

暗いので、そもそも空が視界に入ってきません。かといって星がよく見えるわけでもないんですが、日中の見どころである青空と水面の青のコントラストが、夜はそもそも成立しないんですよね。だから空模様の良し悪しを気にせずに済む、という言い方が近いです。

見えるのはライトアップされた水面と、その先に伸びる海岸線の街灯りだけ。ナイトプールとして見れば、これはこれで完成しています。

屋外のテラスにはジャグジーもあります。

夜の屋外テラスに並ぶ丸いジャグジー2槽。周囲は照明で照らされた植栽
テラスのジャグジー。夜は照明と植栽の見え方が主役になる

この時間帯だと、景色よりも照明の演出のほうが目に入ってきます。天気に左右されない部分で作り込まれているので、初日が曇りや雨でも夜に入る分には損した気持ちにはなりませんでした。

館内の休憩スペースも照明を落としてあって、湯上がりに座っているだけで時間が過ぎます。

間接照明の効いたラウンジ。器を並べた木製の棚とソファ、丸い椅子が並ぶ
夜のラウンジ。人の少ない時間だと貸切のような雰囲気になる

翌日リベンジ、曇りから晴れに変わった

そして翌日、チェックアウト後にもう一度入りました。追加料金を払ってでも、明るい時間の景色を見ておきたかったからです。

朝の時点では、まだ曇っていました。

客室の窓から見下ろした曇天の相模湾と、オフシーズンで人けのない大磯ロングビーチのプール
客室から見た朝の様子。眼下のプールは隣接する大磯ロングビーチで、4 月はまだシーズン前

空も海も同じような灰色で、水平線もぼんやりしています。この状態で 4F に上がりました。

曇天のインフィニティプールから見た海と、波形のホテル外壁
曇りの日中。水面が空の色を拾うので、全体が沈んだ色になる
曇り空の下のインフィニティプールのエッジと、その先に広がる灰色の海
プールのエッジの先。空も海も同じ灰色で、境目がはっきりしない

悪くはないんですが、夜のような演出もない代わりに景色も伸びない、という中途半端さがあります。それが終盤になって晴れてきたことで、印象がはっきり変わりました。

晴れた空の下のインフィニティプール。水面が濃い青になり、雲の白と対比している
日が差してからの同じ場所。水の青が濃くなって、空との対比が出る

同じプールとは思えないくらい水の色が変わります。日中の晴れと曇りの差はかなり大きいというのが 2 回入っての実感でした。これは写真を撮りたい人だけの話ではなくて、単純に景色として満足度が違います。日程に融通が利くなら、晴れる日に合わせる価値はあると思います。

ただし、目的がサウナなら話は別です。雨さえ降っていなければ、曇りでも十分に楽しめます。外気浴のスペースも使えますし、サウナ自体の質は天気と関係ありません。

熱い部屋から冷たい部屋まで、温度帯で選べる

4F は熱い部屋が 1 つあるだけではなく、温度帯の違う部屋がいくつも並んでいます。低いものから高いものまで揃っているので、誰と行ってもそれぞれの居場所がある構成です。

公式サイトに載っている名称と温度、推奨滞在時間はこうなっています。

名称種類室温・水温推奨滞在時間
HEALINGテピダリウム約 35℃30 分
PANORAMAパノラミックサウナ40〜50℃30 分
STONE岩盤浴室約 55℃20 分
SAUNAフィンランドサウナ80〜100℃5〜10 分
SNOWアイスルーム10〜15℃1〜2 分
COOL BATHクールバス(水風呂)15〜20℃30 秒

表の一番上、35℃ を見て「そんなにぬるいサウナある?」と思うかもしれませんが、HEALING はサウナ室ではなくテピダリウムです。ローマ浴場に由来する微温浴室で、汗をかきに行く部屋ではなく、寝そべって長めに体を温めるための場所ですね。同じように STONE も岩盤浴室なので、いわゆるサウナ室として数えるなら 80〜100℃ のフィンランドサウナと、40〜50℃ のパノラミックサウナになります。

高温が好きな人はフィンランドサウナに行けばいいし、熱いのが苦手な人は岩盤浴やテピダリウムでゆっくりできます。同行者と好みが違っても、それぞれ別の部屋に入って、あとで合流すればいい形です。

水風呂もちゃんとあります。それに加えて、10℃ 台のアイスルームまであるので、冷やし方も選べます。

外気浴のスペースは広めに取ってあります。寝転がったまま外気浴ができるようになっていて、私が入った土曜の昼でも、埋まって順番待ちになるようなことはありませんでした。

ただ、チェックインの時間帯を過ぎると宿泊のお客さんが入ってくるので、そこから先は混みやすいんじゃないかと思います。ここは実際に見たわけではなく推測ですが、寝転がってゆっくりしたいなら早い時間を狙うのが安全そうです。

もうひとつ、実際に入って快適だと思ったのがシャワーが屋内と屋外の両方にあることです。移動の途中でさっと汗を流せるので、動線が詰まりません。最初に汚れを落としてから入る、という基本の動作もすぐ済みます。

なお、このセクションだけ写真がないのは撮り忘れではなく、3F の温泉、更衣室、4F の各種サウナ内はいずれも撮影禁止だからです。手元の写真がプールとテラスとラウンジに偏っているのは、そういう理由になります。

屋内から泳いで屋外に出られる

このスパで一番の非日常感があったのは、プールが屋内と屋外でつながっている構造でした。

屋内側で泳ぎ始めて、そのまま泳ぎながら屋外に出ていけます。壁の下をくぐるように移動すると、視界が一気に開けて海が現れる、という流れです。屋外側から直接入ることもできるので必須の動線ではないんですが、一度は屋内から泳いで出てみることをおすすめします。

持ち物まわりの実務

準備で迷いそうなところをまとめておきます。

水着は持参をおすすめします。レンタルもあって、公式サイトによると男性 ¥1,000、女性 ¥1,000 / ¥3,000 で借りられます。ただし予約ができず数量限定で、当日なくなり次第終了です。私は自分で持っていきました。サイズや好みの問題もあるので、確実に入りたいなら持参が安全です。

タオル類は借りられます。温泉のみの利用ならフェイスタオルとバスタオル、温泉と 4F スパフロアの両方を使う場合はフェイスタオル・バスタオル・スパバッグ・ガウンが付いてきます。つまりインフィニティプールを使う人は、タオルを自分で用意する必要はありません。

そのほか、4F を使ううえで知っておきたい条件がいくつかあります。

  • 12 才以上が対象(2027 年 3 月 31 日までは宿泊者限定で 4 才から利用可という特例あり)
  • 水着着用が必須。T シャツや短パンなど水着素材以外での利用は不可
  • タトゥー・アートメイク・シール類がある場合は入場不可
  • 飲食物の持ち込みは不可

上がり方にコツがある

最後に、これは実際に入ってみて分かったことです。

インフィニティプールは温水で、公式の表記でも 30〜38℃(季節により変動)となっています。ぬるま湯より少し温かいくらいなので、入っているあいだは快適です。ただし長く入っていると、じわじわ体が冷えてきます。屋外なので風もあります。

なので、上がる前に 1 つ下の 3F にある男女別の温泉で温め直すのがおすすめです。しっかり温まってから出ると、そのあとの移動や次の予定に気持ちよく向かえます。4F から出てそのまま着替えて帰ると、体が冷えたまま外に出ることになりかねません。

3F の温泉には内湯と露天があります。公式サイトでは「8.5m の露天風呂から太平洋を望む」と紹介されていて、海の方角を向いているのはたしかです。

ただ、湯船に浸かった状態でどこまで海が見えたかは、はっきり思い出せません。立ち上がれば見えた、という記憶のほうが近い気がします。少なくとも 4F のインフィニティプールのように、浸かったまま目の前に海が広がる感じではなかったはずなので、ここは曖昧なまま書いておきます。

3F は眺めを見に行く場所というより、体を温め直す場所と考えておくのがちょうどいいと思います。その用途ではしっかり働いてくれます。

3F の水着用脱水機がありがたかった

もうひとつ、3F に水着用の簡易脱水機が置いてありました。これが快適で、水着を入れて回すと、数十秒かからないくらいで水分がある程度飛びます。

濡れたままの水着を袋に入れて持ち帰るのと、一度脱水してから持ち帰るのとでは、荷物の扱いやすさがまるで違います。帰る前にひと手間かける価値があります

私のように翌日もう一度入るつもりなら、なおさら使っておきたいところです。脱水してから部屋に戻せば乾きやすくなるので、翌日に生乾きの水着を着る、という事態を避けられます。

ずっと置いてあるものなのかは分からないので、あてにしすぎるのも違うんですが、見かけたら使っておくのがおすすめです。

大きなガラス窓から芝生とヤシの木が見える明るいラウンジ
晴れてきた午後の館内。同じ場所でも夜とはまったく表情が違う

まとめ

大磯プリンスホテルの THERMAL SPA S.WAVE を、夜と昼の 2 回入ってきた話でした。

  • 4F のスパフロアは宿泊者でも別料金。予約時にスパ込みプランかどうかを確認しておく
  • 夜は天気が悪くても楽しめる。暗いぶん照明の演出が主役になる
  • 日中は晴れと曇りで印象がかなり変わる。景色目当てなら晴れを狙う価値がある
  • サウナ目的なら雨でなければ問題ない。フィンランドサウナから岩盤浴・テピダリウムまで揃っていて、水風呂もアイスルームもある
  • 上がる前に 3F の温泉で温め直す

2 回入ったことで「夜と昼はまったく別の体験になる」と分かったのは、結果的に良い経験でした。1 泊で 1 回しか入らないなら、天気次第でどちらに寄せるかを決めるのがよさそうです。天気が悪い日に当たったら夜に、晴れているなら迷わず日中に、という判断ですね。

帰り道でグリーン車の経路を間違えた話は 別記事 に書いてあります。そちらもよければ。