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Panasonic プチ食洗 NP-TCR4 レビュー — 一人暮らしで自炊が続くようになった話

Panasonic プチ食洗 NP-TCR4

社会人になって、皿洗いが一番きらいになった

社会人になって自炊をするようになると、料理そのものより「食べたあとの皿洗い」のほうが気が重い、という人は多いんじゃないでしょうか。自分はまさにそうでした。

仕事から帰ってきて、ごはんを作って、食べて、さあ片付け——というタイミングで、シンクに溜まった食器を見るとどっと疲れるんですよね。「明日でいいか」とそのまま放置して、翌朝ぬめった皿と対面する。あの感じが本当に嫌でした。

結論から言うと、この皿洗いという家事を食洗機にまるごと預けたら、自炊のハードルが一段下がりました。今回はそのススメの話です。

結論:一人暮らしの社会人こそ食洗機を入れてほしい

「食洗機って家族向けの大きい家電でしょ」というイメージがあるかもしれませんが、むしろ一人暮らしの社会人にこそおすすめしたい家電です。

理由はシンプルで、社会人の平日は時間がないからです。皿洗いに使っていた1日10〜15分が手元に戻ってくると、その分だけ自炊が続けやすくなります。外食やコンビニに流れがちな平日の食事を、自分で作る方向に引き戻してくれる——食洗機にはそういう力があります。

使っているのは Panasonic のプチ食洗

自分が使っているのは、Panasonic の「プチ食洗」シリーズの NP-TCR4 です。卓上に置く据え置きタイプのコンパクトな食洗機ですね。

主なスペックはこんな感じです。

項目NP-TCR4
食器容量3人用・食器18点
本体サイズ幅470 × 奥行300 × 高さ460mm
ドアを開けたとき奥行 約598mm
標準使用水量約9L(標準コース)
運転時間約94〜99分(標準コース)
給水方式分岐水栓
質量約12kg

※ 自分が使っている NP-TCR4 は2017年発売のモデルです。現在は後継の NP-TCR5(2023年11月発売)が販売されていて、サイズや容量はほぼ同じで洗浄まわりの機能が新しくなっています。これから買うなら後継機のほうが選びやすいと思うので、この記事でも型番より「プチ食洗」というシリーズで捉えてもらえればと思います。

メリット

「あとで洗おう」がなくなる

一番ありがたいのがこれです。食べ終わった食器を食洗機に入れてボタンを押すだけなので、シンクに食器が溜まらなくなりました。

手洗いだと「今すぐやるか/あとでやるか」を毎回判断していて、その小さな決断が毎日続くとけっこうな負担だったんですよね。食洗機があると「とりあえず入れる」一択になるので、片付けについて悩む時間がまるごと消えました。食後に片付けのことで悩まなくなったのは、毎日のことなのでかなり快適です。

手が荒れない

冬場の皿洗いはお湯を使っても手が荒れるんですよね。食洗機に任せるようになってから、手が水と洗剤に触れる回数が減って、手荒れがかなりましになりました。これは通年でありがたいポイントです。

お湯と高温で洗ってくれる

食洗機は高温のお湯で洗うので、手洗いではためらうような油汚れもしっかり落ちます。仕上がりがさっぱりしていて、洗い直しが必要になることはほとんどありません。

節水になる

意外かもしれませんが、食洗機は節水家電でもあります。プチ食洗の標準使用水量は標準コースで約9L。手洗いで水を流しっぱなしにするより少ない水で洗えるので、水道代の面でもムダがありません。

自炊が続く

これらが合わさった結果、「片付けが面倒だから外で済ませよう」という言い訳が減りました。自炊のいちばん面倒な後工程を機械に任せられると、料理する気力が残るんですよね。食洗機は時短家電であると同時に、自炊を続けるための家電でもあると思っています。

買う前に知っておきたい注意点

正直、いいことばかりではありません。使ってみて分かった「事前に知っておきたいこと」をまとめておきます。

食洗機対応の食器をそろえる必要がある

これが一番大事な注意点です。熱に弱い食器は食洗機には入れられません。高温のお湯で洗うので、耐熱でないプラスチックや一部の樹脂、漆器、装飾のついた食器などは変形したり傷んだりします。

なので、食器は「食洗機対応」と書かれたものに少しずつ入れ替えていく必要があります。手持ちの食器を全部そのまま使えるわけではない、というのは買う前に知っておきたいところです。

分岐水栓の設置がいる

プチ食洗は分岐水栓から給水するタイプなので、キッチンの蛇口に分岐金具を取り付ける必要があります。蛇口の型番に合った分岐水栓を用意して取り付ける、という最初のひと手間がかかります。

賃貸住まいだと、ここがハードルになります。蛇口によっては対応する分岐水栓がなかったり、退去時の原状回復が気になったりするので、契約や蛇口の形状は事前に確認しておきたいです。

排水ホースは「上り坂」にしない

設置で意外と大事なのが排水ホースの取り回しです。排水は高い位置に向かって登っていく形だとうまく流れず、排水エラーの原因になります。

自分も引っ越し先で、置き場所の都合でホースが上り坂になってしまいそうでした。そこで、食洗機の高さにぴったり合う専用の台を買って設置し、排水がスムーズに流れるようにしました。設置場所を決めるときは、本体の置き場所だけでなく「排水がちゃんと下に流れるか」までセットで考えておくと安心です。

置き場所がいる

コンパクトとはいえ、卓上に幅470mm・奥行300mmのスペースは必要です。さらにドアを手前に開くと奥行は約598mmになるので、扉の開閉スペースまで含めて置き場所を考えないといけません。

動作音はけっこう大きい

運転中の音はそれなりに大きいです。標準コースで1時間半ほど動き続けるので、ワンルームに住んでいて「生活音的に夜しか回せない」という人は、回す時間帯に注意したほうがいいです。寝る直前に回すと音が気になることもあります。

一人暮らしでも、こまめに回すことになる

「3人用」と聞くと一人なら余裕に思えますが、ちゃんと自炊すると鍋やボウル、複数のお皿で一度には収まらないこともあります。一回でまとめて、というよりは、こまめに回す運用になりがちです。

スピード系コースは使わなくなった

短時間で洗えるスピード系のコースもありますが、自分の使い方だと汚れの落ちが甘かったので、結局いつも標準コースで回しています。急いでいないなら標準コースが安心です。

乾燥機能は余熱で十分

乾燥機能はついていますが、自分は使っていません。運転が終わったあとにドアを少し開けておけば、庫内の余熱でだいたい乾くからです。蒸気を逃がす意味でも、終わったらドアを開けておくのがおすすめです。

水筒のパーツなど、小さいものは落ちることがある

箸やスプーンなどのカトラリーは、最初から専用の入れる場所があるので問題ありません。落ちやすいのは、水筒のフタやパッキンのような小さくて不定形なパーツです。こういうものは小物用のカゴを使えば防げますが、出し入れがひと手間なので、自分は小物が多いとき以外はあまり使っていません。水筒やパーツものをよく洗う人だけ用意すればいいと思います。

一度だけ排水エラーが出たけど、自分で直せた

長く使っていると、一度だけ運転中に給排水を繰り返して洗浄が進まない「排水エラー」が出たことがありました。

このときは、先人の詳しい解説記事(食洗機 NP-TCR4 を分解清掃して直した話)を参考に、自分で本体を開けて中を清掃してみたら直りました。具体的な分解手順は本家の記事がとても丁寧なので、そちらに譲ります。

ネジを何本も外す作業なので簡単ではありませんが、素人の自分でもギリギリ対応できた、という感じです。分解すると内部に残った水が出てくるので、濡れてもいいお風呂場で作業したのは正解でした。

ひとつ注意してほしいのが、自分で分解するとメーカー保証は受けられなくなる点です。不安な人は無理せずメーカー修理に出すのが安全だと思います。あくまで「自己責任でやってみたら直った」という一例として読んでもらえればと思います。

掃除は庫内クリーナーで

食器を洗ってくれる食洗機ですが、本体の中も定期的な掃除が必要です。自分は小林製薬の粉末タイプの食洗機用クリーナーを使って、ときどき庫内を洗浄しています。これをやっておくと庫内のニオイや汚れがたまりにくく、気持ちよく使い続けられます。

分岐水栓が無理なら、タンク式という手も

「賃貸で分岐水栓がつけられない」という場合は、給水タンクに自分で水を入れて使う タンク式(工事不要) の食洗機という選択肢もあります。Panasonic だと SOLOTA(NP-TML1)のような1人用のタンク式モデルがありますね。

工事がいらない代わりに毎回水を入れる手間はありますが、「工事ができないから食洗機を諦める」前にこちらも検討する価値はあります。一人暮らしなら容量的にもタンク式で足りることが多いです。

一人暮らしの社会人にこそ勧めたい

改めて言いますが、食洗機は「家族の家電」ではなく「忙しい社会人の家電」だと思っています。

平日に自分で使える時間は限られていて、その中で皿洗いという気の重い家事に毎日10〜15分を取られるのは、けっこうもったいないことなんですよね。食洗機はその時間を丸ごと肩代わりしてくれて、しかも自炊を続けやすくしてくれます。

食洗機対応の食器をそろえる、分岐水栓と排水を確認する——その最初のハードルさえ越えれば、「もっと早く買えばよかった」と思う家電のひとつです。

まとめ

  • 一人暮らしの社会人こそ食洗機が向いている
  • 「あとで洗おう」が消えて、自炊が続きやすくなる
  • 食器は「食洗機対応」のものに入れ替えていく必要がある
  • 分岐水栓の設置と、排水ホースを上り坂にしない設置がポイント
  • 動作音が大きめなので、回す時間帯には注意
  • 工事ができないならタンク式という選択肢もある

皿洗いから解放されると、平日の夜がだいぶ楽になります。社会人生活のおともに、ぜひ。

同じ「買ってよかった家電」枠として、衣類乾燥機のレビューも書いています。よかったらこちらもどうぞ。

→ 日立の衣類乾燥機 DE-N40WX を4年使ったリアルな感想

(本当は置き場所とお金があればこっちが欲しい……)


参照リンク